|
May 17, 2004
『公文俊平氏講義@阪大OSIPP』
またまた更新ご無沙汰してしまいました。なんだかんだで、やっぱり年度の始めの時期ということで忙しい毎日で、ついつい後回しにしてしまうBlog更新。目に前を流れていく情報の奔流を毎日見つめているだけで、なかなかゆっくりと考えてみることができなくなっている自分が歯痒い。 そんななか、たまには頭のリフレッシュもせにゃいかんということで、学外のセミナーに顔を出してみた。以前にも参加させてもらった大阪大学国際公共政策研究科(OSIPP)の公開講座「ユビキタス社会の公共政策」に参加してきた。 今回のスピーカーは国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)所長で、現在は多摩大学情報社会学研究所長も兼務する公文俊平氏。講義のタイトルは「近代文明における共の原理」。公文氏のライフワークともいえる文明論と情報社会論の統合の試みの最新の成果だ。 公文氏にはこれまでもいくつかのシンポジウムや学会などで遠くから顔をお見かけすることはあったが、今回のような近い距離でお話を聞かせてもらったのは初めてで、僕は非常に感激した。というのも、僕が研究者の道に進みたいと思うようになったきっかけの一端は、公文氏の著作に出会ったことだからである。 大学時代の僕は本当に勉強をしていなかったが、ひょんなきっかけで独立系の経営コンサルティング会社に就職することになって、卒業間際に焦って、手当たり次第に興味の赴くままに本を読み漁っていたときに、もっとも強い衝撃を受けた本が、GLOCOMの初代所長だった村上泰亮氏の遺作「反古典の政治経済学」と、公文氏の「情報文明論」だった。重厚な歴史観と緻密な論理構成、そして何よりも力強く訴えかけるその筆致にいたく感銘し、ぼんやりとではあるが徐々に「僕もこんな仕事をしたい」というように思うようになった。特に、公文氏の情報技術(IT)と社会の関係について論じた様々な著作は、この分野に僕が飛び込む直接的なきっかけとなった。 だからこそ、今回の公文氏の講義は、心躍らせながら聞かせて頂いた。内容は、近日出版予定の氏の著作「ラストモダンと共の原理(仮題)」の抜粋・要約といったものだそうだ。恐らく70近いお歳でいらっしゃると思うが、まだまだ現役の研究者としてバリバリ執筆されているのは、感服・感銘する他ない。 比べるのもおこがましいが、自分もこんなふうに一生現役でいたいなぁと、久々に初心に戻るような気持ちになった。日々精進あるのみ・・・、か。 Posted by MK @ 02:15 AMCategory : Research |
||
© Masao Kakihara 2003-2007
All rights reserved.