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February 07, 2005
『イマドキの就職活動』
このBlog、年初から僕的にはかなりマメに更新してきたけど、2月に入りすでに息切れ状態。先週は極寒のなか学内業務に奔走し、マジで凍え死にそうになる。この時期は、寒がりには1年のなかでも一番キツイ時期です。 2月に入ってから、うちの3年生のゼミ生たちの就職活動が本格化してきたようだ。僕自身の就職活動の頃とは何もかもが違う。 エントリーシートなんてものは、10年前は当然ぜんぶ手書きでやった。年末年始に腱鞘炎になりそうになりつつ書いた記憶がかすかにある。それがいまや全てネット経由でOK。リクナビなんかの就職支援サービスも充実していて、昔と比べるケタ違いの量の情報を集めることができる。企業からの連絡も全て学生のケータイに直接入ってくるので、自宅に待機したりする必要もまったくない。いや~、ほんと情報社会ってすばらすぃ。 けど、そうした情報アクセスの利便性が格段に向上した現代において、就職活動における学生側の不安が軽減したかと言えば、そうでもないみたいだ。リクナビ等で得られる膨大な量の企業情報、書店に所狭しと並ぶ就職活動関連書籍、ネット上で大量に閲覧できる他の学生の就職活動日記、等々。そうした情報の海のなか、学生は昔以上に得体の知れない漠然とした不安感に悩まされている気がする。 当然ながら、情報の取捨選択には個人個人に「ものさし」が必要なわけだが、それがまだ出来上がっていない多くの大学3年生には、「就職」という人生で初めての経験を前に、そうした怒涛の情報量がより一層不安感を煽っているように見える。「今はいろんな情報が簡単に手に入るんだから、就職活動もやりやすくなったんじゃない?」というのは、一世代前の僕らの感覚でしかない。 そうなると、ある意味面白いことなのだが、学生の志望企業選びが結果的に昔以上に「ブランド志向」になってしまっている傾向が徐々に見えてきた。最近就職活動中のいろんな学生と話していて、「昔もこんなにブランド志向強かったかなぁ・・・」と思うことが多々あるのだ。 しかし、当然といえば当然で、まだまだビジネスの知識も経験もほとんどない学生が、膨大な量の企業リストのなかからいきなり入りたい会社を選べと言われれば、そりゃ自分の知っている有名な会社を選ぶに違いない。僕でもそうするだろう。アプローチできる企業数の母数が極端に大きくなったため、直感的に「ピン」とくるものを選ぶと結果的に少しでも自分の記憶に馴染みのある企業を選びたくなるものだ。 その結果生まれてくるのは、昔以上に短絡的な「ブランド志向」的企業選びである。リアルに企業に接する機会がまだまだ本当に少ない学生に対して、企業に関する経験の伴わない二次情報が大量に送られた結果、かえって学生は困惑してしまっている。リクナビを信じて良いのか、その企業のサイトを信じれば良いのか、他人の就職活動日記を信じれば良いのか、雑誌で得られる情報を信じたら良いのか・・・。二次的・三次的に薄められバイアスのかかった大量の情報が押し寄せるなか、就職活動という漆黒の闇を手探りで進む学生たちは、単に名前を知っているというだけで「ブランド企業」にほのかな温かみを感じて無意識に引き寄せられる。 これは、うちの大学の相対的ポジションも関係あるだろう。言い方は良くないかもしれないが、一般論として、ト○タ、ソ○ー、三○商事などの就職先人気ランキングで常時トップクラスに入る企業に就職する学生はそれほど多くない本学において(※それが悪いことではないが)、これらの企業の内定をゲットできた学生は声にはならないが無条件の賞賛を得ることができる。これが、そうした無条件な「ブランド志向」の雰囲気をさらに強めている。 率直に言わせてもらえれば、これでは「つまらないなぁ」と思う。世の中には僕も知らないようなユニークで将来性も十分にあるベンチャー企業がたくさんある。僕は仕事柄IT系のベンチー企業の方とよく会うのだが、いつも感じるのはまだまだベンチャーは人材難だなぁということ。もちろんトップ経営陣は極めて優秀で気概を感じる方ばかりなのだが、若手が育っていない/入っていないところが多い。いまデキる新卒社会人を欲しがっているのは、他でもないベンチャー企業なのだ。 言うまでもないが、有名ブランド企業に入ることにまっとうな理由と動機があるのであれば、僕はそれを否定するつもりはまったくない。今も昔も、大きな会社、有名な会社でしかできない仕事はいくらでもある。ただ、いまの学生(特にうちの)は、安易に「ブランド志向」になり過ぎている気がする。それが、ITの普及によって便利になった結果なのだとしたら、ますます寂しくなる。 今の時代、どの企業が10年後に名前が残っているのかなど誰にも分からない。10年前に「勝ち組」と思われていた企業がいくつ消えていっただろう。「今」の安定が「将来」の安定を約束する時代では到底ない。これはいま就職活動をしている学生たちもアタマでは分かっている。しかし、いざ初めての会社選びをするとなると、やはり怖いものは怖い。逆に、「こんな時代」だからこそ、刹那的な「安定」を求めてしまうとも言える。 内輪贔屓にはなってしまうが、本学の学生の多くはなかなか捨てたモンではない実力を持っていることを就任してからのこの2年で感じている。だからこそ、安易な「ブランド志向」で会社選びをせず、自分の将来のキャリアプランをしっかり考えて、本質的な会社選び、就職活動をしてもらいたいと心より思う。 最後に、参考までに楽天市場の新卒採用のサイトで見つけたFlashを紹介したい。ちょっとあざとい気もするが、いま僕が感じているような思いを結構うまく表現してくれている気がしたので。こんな風に会社選びをして欲しいなぁと。楽天が良いかどうかはまったく別問題ですが(笑)。 ・楽天市場・企業紹介「チャレンジ中毒。」 (追記 2/8 0pm) ・「合同会社説明会の規模拡大中 ネット定着でも「対面」重視」 ++++++++++ 来週はスタンフォード大学に出張。初めてのパロアルトなんでかなりワクワクなんだが、帰ってきてからまたここで報告したいと思う。皆さま、お風邪などひかれませぬよう。 Posted by MK @ 02:26 PMCategory : Miscellaneous - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 大西さん、先日はお休みして失礼しました。 大学選びも「ブランド志向」、会社選びも「ブランド志向」ですか・・・。なんだか寂しいですよね。けど、それも現実なので、大学も企業も自分の「ブランド」づくりに躍起になる。それが中身のある「ブランド」なら私も文句は言いませんが・・・ね。 偉そうなことを書きましたが、僕も学生時代は本当に勉強をしない、本当に何も知らない人間でした。今の自分が人に自慢できるような状態なのかはほとほと自信はありませんが、僕も色々失敗誌ながら学んできたのは事実です。 いまの学生たちも就職に関してはいろいろ悩んでいますが、とにかく今は必要以上に怖がらずに「社会」に飛び込んでみれば良いと思います。もちろん飛び込む前の準備は大切。けど、20歳過ぎにはいくらアタマで考えても、分からないことなど一杯あるわけです。ならば、ある程度考えたら、最後は「エイヤッ!」と飛び込むしかないわけです。その「エイヤッ!」の跳躍は、誰も支えたり助けてくれたりしないわけで、ましてや「ブランド」などなんの保証にもならないわけす。 「考えて考え抜いた後は、最後は自分を信じて一歩を踏み出すしかない。ガンバレ、若人よ。」 いま就職活動をかんばっている学生たちに対して、僕はそんな思いでいっぱいです。 大西さんのお嬢さんの今春からのご活躍、お祈りしています。 P.S. - - - - - - - - - - 就職最前線にいて、ITのことをちょっとかじっている私からの意見は ○ITリテラシーのあるやつが、「序盤戦」は有利である ○東京とその他の地域の格差 株主総会なんかはWebで中継したり、その模様を動画配信しているのに、何で新卒説明会はしてないんだろ~と思いますね。 ということで、この情報の波をうまく乗り切ることを、企業は求めているのかな~と思ったりもします。 いずれにせよ、本当の入り口だけは、ICTで乗り切れるとおもいますが、それ以降は自力だな、と今感じます。 Posted by: もりぴろ@就職活動 : February 8, 2005 06:34 PM- - - - - - - - - - >もりぴろ 確かにそうですね。入り口の情報アクセス利便性は劇的に向上した。けど、最後は人と人との生身のぶつかり合いですよね。ただ、その入り口があまりにも様変わりしてしまったので、初っ端で面食らってしまう学生も少なくない感じがします。 これから就職活動も本格化してきますが、頑張ってくらさい。 Posted by: kakihara : February 11, 2005 10:55 AM |
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今時の就職は難しいですネ
Posted by: 大西@宝塚市役所 : February 8, 2005 09:55 AM情報が溢れ過ぎています。その情報をうまく使わないとエントリーの時期さえ失してしまいます。
今の学生さんは、大学入試の時も「模試」⇒「大手予備校の判定」(⇒「センター試験」⇒「大手予備校の判定」)と、『情報』を基に判断し学校を選んでいます。
その結果として関学を選ばれた。「ブランド」のある学校の一つとして。だから、その学校の「ブランド」に相応しい「ブランド」の企業に進みたいと。気持ちは分かるのですが、「大手予備校の判定」に従うような企業選びはどうなのかな………。
ただ、今春に社会人になる小生の娘曰く「内定者だけ集まる会を企画し、雰囲気をリードするのは、関学の学生」とのこと。R大でもD大でもないとのこと。
学生の皆さん、『就活』頑張ってください。