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September 11, 2006
『9.11』
今日はもう一件エントリーしておこう。 もう、5年も経ったんだ。遠い昔のことのように思える。 5年前の今日、僕はまだロンドン留学中だった。この日は朝からSupervisorのCarstenと一緒に外部の共同研究者とずっと打ち合わせをしていた。午後になってもずっと部屋にこもって打ち合わせをしていたのだが、夕方に近づこうとしていた頃、何やら学内がざわついてきた。 学科の事務スタッフの女性が慌ただしくノックをして部屋に入ってきて、「なんかアメリカで大変なことになってるわよ。知り合いとかニューヨークにいるんならニュースを見たほうが良いわ」と。 そろそろ打ち合わせも切り上げるかというタイミングだったので、研究の話を急いで取りまとめて、打ち合わせ終了。そして、Carstenと一緒に学内のPub(いわゆるバーである)に行くと、中にいる全員がなんとも言えない悲壮な顔でじっとテレビの画面を見つめている。 まだ様子が分からない僕とCarstenは近くにいた男性に「何が起こったんだ?」と聞くと、NYのWorld Trade Centerに旅客機が突っ込んだとのこと。「そんなバカな」と思った。そうしているうちに、なんともう一機突っ込んだとのBreaking newsがテレビ画面に飛び込んでくる。店内の方々で悲鳴とも溜息ともつかない声が響いてくる。「テロだ」。誰かが叫んだ。 いま思い出しても、本当に現実感の無い出来事のように思える。現実のニュースなのか、ハリウッド映画の一シーンなのか、頭ではすぐに整理できなかった。しかし、残念ながらそれは「現実」だった。 アメリカだけではなく、イギリスも例外ではなかった。その後、僕が帰国してからだが、まさに僕が通っていたロンドンの学校のすぐそばの地下鉄の駅でテロによる爆破事件があった。幸いにして、僕の友人・知人はみんな無事だった。けど、自分が暮らしていた街でテロがあった。そのことだけで、僕にとってのリアリティーは十分過ぎるくらいだった。 しかし、5年経ったいま、どうだろう。あれほどのリアリティーですら風化してしまったのか。誰一人として無関係ではないはずなのに。いや、僕自身ですらあの出来事は「遠い昔」に思えるようになってしまった。 JICAで働いている僕の同級生は、いまイラクの復興のために隣国のヨルダンで働いている。先日その彼が一時帰国していたので久しぶりに会った。5年前の今日をきっかけに始まった世界の激動の中で生まれた世の中の歪みと傷跡のど真ん中で彼は働いている。彼にとっては、9.11は過ぎ去った出来事なのではなく、いまだ目の前にある「現実」なのである。 この歳になると、時間が経つのが本当に早く感じられる。忙しない毎日のなかで、どうしても忘れていかないと精神的にキツいことも少なくない。けど、時間が経っても時々振り返って考え直さないといけない出来事って、長くて短い人生の中でもいくつかはあると思う。 今日もそんな日なのだろう。 Posted by MK @ 11:04 PMCategory : Miscellaneous - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - その通りですよね。9.11は発端でしかなく、その後に起こったことのほうがより深刻だったわけで。 しかし、ほんと風化というのは怖いものです。 Posted by: kakihara : September 12, 2006 11:49 PM |
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確かに。
Posted by: Gack-T : September 12, 2006 08:45 PMでも、その後どれだけの命が
アフガニスタンやイラクで失われたかをも、
僕らは同時に思い出さなくては。
9.11 がそのように記憶されることを望む。