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March 25, 2007
『卒業、そして新たな旅立ち』

卒業式はとっくに済んでいるのに、ここに書けるようになるまで随分と時間がかかってしまった。どうしてか分からない。ここ1週間ほど本当に忙しかったのはある。けど、今年は本当にいろんな思いがあって、さらっと書けるような気分ではなかったのは事実だ。

いやもちろん、卒業していった学生たちに問題があったわけではないし、彼らに対してなにか複雑な感情があるわけでもない。あるとすれば、今回卒業した第2期生たちと過ごした2年間が、僕にとってもなかなか大変な時期だったということしかない。

特にこの2006年度の1年間、僕は本当にいろんなことで迷い惑い悩み続けた。迷惑をかけた人たちも少なくない。ことさら誇張するつもりもない。でも、本当にそうだった。その一つ一つをここに詳細に書けるような気持ちには実はいまでもなっていない。ただ、いろんなことを考え、いろんなことを試み、そしていろんなことを失敗した。

彼らに対する教育に関しても、多くの失敗をしたと思う。そのことによる彼らに対する申し訳無さもあって、なかなかキーボートに向かうことができなかったのだろう。しかし、もう書かなければ彼らに対して失礼だろう。

今回卒業したゼミ第2期生たちは、第1期生に負けず劣らず個性的な面々だった。

そもそも僕がゼミ生を選ぶ一番の基準は、「Independence」への志向性である。独立独歩、孤高の精神、群れない勇気、そうしたものをゼミ選考の時点で持っていなかったとしても、そうしたものに対する志向が見受けられる学生を毎年選んできた。和気あいあいとした大学の雰囲気をどこか居心地悪く感じ、お昼ご飯を食堂で一人で食べているような学生が僕は好きなのである。

そして、この第2期生は第1期生にも増してその傾向が強い面々が集まった。当然個性的な集団になるので、まとめるのは難しくなる。そもそも、みんなに合わせるとか遠慮をするとかそんなものを持ち合わせていないようなメンツなので、それをまとめて運営していく担当教員の身としては、自分で自分の首を締めているような辛さがある。

また、去年卒業した第1期生に対しては、とにかく全てが初めてのことばかりなので、思うがまま何でも試み、また第1期生たちも割り切ってそれに付いて来てくれたのだが、今回の第2期生に対しては、去年の経験がヘタにある分、去年の反応との違いに僕自身が戸惑い、どのように対処して良いのか迷い、結果的に適切な対応ができなかったことも多かった。そんな教育に関する自分自身の経験不足を思い知らされた1年でもあった。

しかし、そんな難しさや辛さなど吹っ飛ぶくらい、彼らと一緒にいる時間は本当に楽しかった。

彼らは一人一人いろんな問題や悩みを抱えている連中だったので、それを正面から受け止め、聞き、少しでも役に立つようなアドバイスをしていくのは本当に骨が折れた。時には、僕の対応がマズくて彼らの信頼を失いかけてしまったことも少なくなかった。

だが、いまそれぞれに旅立って行く彼らの背中を見ながら、そんな苦労も全て忘れるくらい充実した時間を過ごせたと思えるのは間違いない事実である。我ながらなんと素晴らしいメンツを集めたのだろう。この点に関しては、自画自賛してもバチは当たらないだろう。

今年も19名の若人たちが、僕のゼミ、そして大学という狭い小島から、社会という大海原へと漕ぎ出して行った。僕はただただ見送るだけしかできない。いや、それだけで良いのだ。

ある者は東京や別の地へ旅立ち、ある者は地元に残る。それぞれの出発、それぞれの新たな一歩がもう始まっている。

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愛して止まないゼミ第2期生の皆さんへ

皆さん、ご卒業本当におめでとうございます。そして、卒業式以来何の返事もしなくてすみませんでした。卒業パーティーの時にもう十分に泣いたと思っていたのですが、皆さんから頂いた色紙を見ながらみんなのことを色々と思い出すと、なぜだかいまでも目頭が熱くなってくるのは気のせいでしょうか。

皆さんのことを思い出すと、すぐに皆さんの素敵な笑顔が私の頭いっぱいに広がります。その笑顔に何度救われてきたことでしょう。

実は私は去年、ゼミ以外でのいろんな仕事のことで悩んでいて、精神的に辛い時期もありました。けど、ゼミに行って皆さんから元気をもらって励まされてなんとか頑張れたことが多々ありました。教えてもらったり導いてもらったりしていたのは、皆さんではなく私自身でした。

卒業式の日、卒業証書を渡す際に、このゼミのスタート時にいた19名全員が集まってくれたのが、本当に嬉しかったです。正直、もう19名全員では集まれないかもしれないと半ば諦めていたからです。私が悩みに悩んで採用した19名ですので、この旅立ちの日に再び全員集まれたのが本当に感動しました。僕にとっては一人一人が本当に大切なゼミ生でした。

私は本当に幸せ者です。皆さんにこれまでにも話してきたように、私は「たまたま」がいくつも重なり、なんとなく大学教員になってしまった人間なのですが、少なくとも卒業式の日だけは、この仕事をやっていて本当に良かったと思えます。

今後の皆さんのご多幸とご活躍を心からお祈りしております。皆さんならどんな壁もしっかりと乗り越えていけるはずです。けど、たまに悩んだり迷ったりすることもあるでしょう。そんな時には、このゼミのことを思い出し、ゼミの仲間のことを思い出し、遠慮すること無く連絡を取り合って支え合って行ってください。そして、私などでお役に立てることがあれば、いつでも連絡してきてください。

皆さんの大いなる前途を祝し、このブログエントリーを捧げます。ご卒業、本当におめでとうございます。

柿原正郎


Posted by MK @ 07:21 AM
Category : Teaching



コメント

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ゼミ生Mっぺです。
4年間、お世話になりました&お世話になりました。
卒業してからもバタバタした生活が続いていて、気がついたらあと5日で出発です。
一人になったらドドっときそうですね。。
では。また連絡しますから、ここは残しておいて下さいね。

Posted by: Mっぺ : March 27, 2007 09:40 PM

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4年間、本当にお世話になりました。

今だからぶっちゃけますが、4年前、先生の商学演習を選んだのは
「たまたまその時間にとる授業がなかったから」でしたww

でも、そんな偶然が自分にとって素晴らしい出会いになり、
その後の素晴らしいゼミ生活の第一歩になったように思います。
大学でこういった出会いがあって本当によかったです。
ゼミで学んだことを忘れず、
これから頑張っていきたいと思います。

ありがとうございました。

Posted by: ゆうのすけ : March 28, 2007 10:20 PM

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皆様ご卒業おめでとうございます.
そして,先生は準教授になられたそうで,
誠におめでとうございます.

私は,ゼミ生ではありませんが,
陰ながら,皆様を応援していました.

荒牧課長の
「我々の間にはチームプレイなどという都合のいい言い訳は存在せん。あるとすれば、スタンドプレーから生じるチームワークだけだ」
の言葉が思い出せてならないわけですが,
貴ゼミでは実践できてたように思います.

では,皆様の健闘を心から祈っております.

Posted by: 無能の元商学部生 : April 4, 2007 08:27 PM


 
     

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