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June 21, 2005
『学会発表ほかいろいろ』
先々週、先週と東京⇔関西を行ったり来たりしてました。平日にしっかり講義が入っている授業期間にはあまり頻繁に出張を入れられないのだが、今回は2週つづけて学会発表の予定があったので仕方なく。 実は、わたくし。今回ようやく国内の学会に「デビュー」しました。僕の研究生活というのは、1999年に海外留学をしてからの高々6年程度なのだが、この6年の間に書いてきたほぼ全ての論文が英文論文だったので、必然的に発表の場も海外のジャーナルとか学会とかになってしまった。もちろん、2003年に帰国してからは国内のいくつかの学会に参加して、他の人の発表は聞いてきたのだが、まだ自分の発表はまったくしてなかった。 けど、やっぱり自分の研究成果を国内のオーディエンスに届けるということの必要性もかなり感じるようになってきたので、遅ればせながら国内の学会で発表させてもらうことになった。 まず、6/11-12に早稲田大学で開かれた経営情報学会で発表。発表内容は、今年2月に亡くなったClaudio Ciborraの業績を振り返りながら情報システム学の今後の展望を考察したもの(参考:PDF)。僕がいます進めている研究からは離れたテーマなんだが、やっぱりClaudioのことは日本の関係者にもしっかりと知ってもらいたかったので今回発表させてもらった。1日目の夜の懇親会では色んな方と新しく知り合えて、とっても楽しく、また実り多い発表になった。 そして、先週末の6/18-19に横浜国立大学で開かれた組織学会では、これまでも海外の学会で発表してきた独立型プロフェッショナルに関する研究をベースに組織論的に膨らませた内容を発表させてもらった(参考:PDF)。元々は僕の博士論文がベースとなっている内容なのだが、たくさんのことを言おうとしすぎて、発表にまとまりがなくなってしまった。深く反省。けど、留学時代から大変お世話になっている竹田陽子氏@横国大にも久しぶりにお目にかかれ、また他にもたくさんの研究者の方々と会えて、全体的には収穫の大きい発表だった。 この2週に渡る学会発表を経て感じたのは、当たり前だけど「やっぱり国内でも発表しないとね」ってこと。これまで英語で論文を書いて海外で発表してきた自分としては、国内での論文発表はどこか狭いオーディエンスを対象にしている気がしていたのだが、国内にも僕と同じような研究関心を持っている人がいて、そういった方々から直接具体的にレスポンスを頂けるというのは本当にありがたいことなのだという極めて当たり前のことに今更ながらに気がついたというわけ。結局は、国内・海外両方で発表していきなさいってこと。頑張ります。 さて、この2つの学会発表に絡めて、いくつか東京で開催されたセミナーや研究会に参加してきた。 6/16には、セミナー「大学Webサイトの検証-編集力と進化」というものに参加してきた。これは、僕が学内のウェブ関連のいくつかの仕事に関わっている関係で、学部から行かせてもらったもの。内容は、ネット視聴率調査で有名なネットレイティングス社の萩原雅之氏の講演や、京都産業大学や成蹊大学のウェブ運営担当者の方のお話などが聞けて、とっても面白かった。今回教えてもらったことを、学内のウェブ関連プロジェクトにも活かしたいなぁなんて密かに思ってたり。 6/17は、情報処理学会主催のセミナー「組込みソフトウェア開発の最前線」に参加してきた。実は、いま進めている研究と並行して、ソフトウェア工学と経営戦略論の両研究分野を架橋するような研究も新たに始めてみようと思っているので、そのための事前情報収集のために参加してきた。内容は、当然だけれども工学的な説明が長くて、僕的には前半はかなり退屈するパートもあったのだけど、後半はトヨタの事例や経営的な分析の話も出てきて、この部分だけでも参加した甲斐があったというもの。 ちなみに、今回のセミナーのコーディネーターをされていてTRONプロジェクト関係でも有名な田丸喜一郎氏だが、メチャメチャ饒舌な方でビックリ。そんじょそこいらの大学教員ではまったく太刀打ちできないくらい話がウマイ。セミナーの最後に軽く挨拶させてもらったが、とっても気さくな感じの方で、ぜひ機会を改めてまたお話を伺いたいと思う。 6/18の午前には、組織学会の会場の横国大に行く前に、以前にも参加させてもらったEmerging Technology研究会に参加してきた。今回は前CNET Japan代表の御手洗大祐氏を招いて「インターネットはメディアをどう変えたか」というテーマで。今年2月以来の久々の参加だったわけだが、いつもながらeビジネスの最前線で頑張ってる方々のお話は極めて刺激的。大学研究者が知らない(知ることができない)情報がジャンジャン飛び交う。う~ん、たまらん。やっぱりこういった場には継続的・積極的に参加しないといけないなぁと再確認。主催者の渡辺聡さん、スピーカーの御手洗さん、ありがとうございました。 ほかにも、いくつかのインフォーマルなミーティングに参加したり、東京の知人・友人にあったりと、色々忙しい東京出張だった。その間には、授業をしに西宮に戻りながらだったので、余計に疲れた・・・。 さて、今週には、前回エントリーで紹介したように、本田技研工業のウエッブマスターの渡辺春樹氏の講演がある。実は、渡辺氏は僕がサラリーマン時代に大変お世話になった方。僕が今のeビジネス/情報システム関係の研究の道に進むことを決心したのは、僕がまだぺーぺーのコンサルタントだった時代に渡辺氏とご一緒させてもらったネット関係のプロジェクトに参加したのがきっかけだった。 当時急速に進んでいたインターネットの普及とその経営的インパクトに鮮烈なオドロキを得た僕は、この分野をしっかりと勉強したいと徐々に思うようになり、結局会社を辞めて留学することになった。そういった意味で、渡辺氏は僕にとって恩師のような方なのである。個人的な感傷なのだが、そうした渡辺氏を今回お迎えして講演してもらうことになったことには深い感慨を得ずにはいられない。ちなみに、この講演シリーズは一般公開・参加無料なので、お時間ある方はぜひぜひ参加して頂きたい。 というわけで、次回はこの渡辺氏の講演の話でも。ではでは。 Posted by MK @ 08:00 PMCategory : Research Permalink | Comments (0) June 06, 2005
『eビジネス講演会のお知らせ』
関西学院大学 情報メディア教育センター講演会 ■2005年6月23日(木) 13:30~15:00 タイトル: 「Hondaウエッブサイトの戦略」 スピーカー: 渡辺 春樹 氏 会場: 関西学院大学 西宮上ヶ原キャンパス 図書館ホール 概要: Hondaの表現力が豊かで個性的なホームページの秘密はどこにあるのでしょうか? 企業ホームページの戦略、コンセプト、運営などについてお話いただきます。
タイトル: 「インタンジブルアセット(見えざる資産)~情報技術を活かして成功する企業の7つのプラクティス」 スピーカー: 田村 拓 氏 会場: 関西学院大学 西宮上ヶ原キャンパス 図書館ホール 概要: 「ITには戦略的価値はない("IT doesn't matter")」という意見があります。本当にそうなのでしょうか? CSKとMITスローンスクールとの共同研究の結果から、企業におけるITの価値を再考し、成功するITプラクティスについてお話いただきます。
協力: 関西学院大学商学部 柿原研究室 Category : Notice Permalink | Comments (0) |
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