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July 31, 2005
『夏合宿!』
7/25~27に関西学院千刈セミナーハウスでゼミの夏合宿を行なった。去年の夏合宿からもう1年も経ったなんて信じられない。去年は3年生だけだったのでこじんまりとした合宿だったが、今年は3年生・4年生合同で行なったため、総勢39名というとても賑やかな合宿となった。 この夏合宿、実は遊びの要素は極めて少ない。ケータイの電波も危うい人里離れた場所でガチで勉強する合宿。まあ、そんな夏合宿もあってよかろう。 今回で夏合宿2回目となる4年生は、卒業論文計画の発表を行なった。実証主義・実践志向に基づいて、学生はひとりひとり自分で決めたテーマで、自分で一次データを集めてきて、自分なりに分析・考察をし、1本の論文を書き上げる。そのためのテーマと計画なので、当然いい加減にはできない。 2日目の午前と午後に分けて計20名分の発表を聞く。予想以上にみんなしっかりと計画を練ってきていて、プレゼンもみんな去年に比べると格段にウマくなっていた。ヨシヨシ。かなり満足。 一方、3年生は春学期を通して取り組んできたビジネスプランの最終発表を行なった。3年生はこの時期テストがまだまだたくさんあって、テスト勉強との同時進行でプランニングするという大変な状況だったが、各チームとも合宿に入ってから最後の追い込みをかけていた。 そして3日目・最終日の午前に最終発表会。これは3・4年生全員の前で自分のプランをプレゼンし、厳しい質疑応答を経て、発表者以外の全員が点数をつけて評価する。今回発表したのは計10チーム。緊張しながら発表する3年生たちのプランに4年生たちからの厳しい質問が続いた。 そして合宿の最後を締めくくるかたちで、ビジネスプランの評価の結果発表となる。かなりドキドキもののシチュエーションなのだが、結果的にトップ2本のプランが同点評価となり両チーム優勝となるハプニングまであった。 3年生たちも、それぞれ結果はどうであれ、最後までみんなとても頑張ってプランニングをしていた。大いに評価したい。また、昨年同様、上位入賞したプランは、学外のビジネスプランコンテストに応募する予定なので、こちらも大いに期待したい。 こうして毎年恒例の夏合宿が終わり、学生たちは本格的に夏休みに入る。そして、前にも書いたように、僕にとってはこれからが仕事の頑張り時。まずはアメリカでの学会発表。そして翻訳作業、論文執筆、データ収集、インタビューと、やることは山盛り。 皆さま、どうぞ良い夏をお過ごしください。僕はこれからが忙しくなります。 Posted by MK @ 03:22 AMCategory : Teaching Permalink | Comments (0) July 23, 2005
『しない善より、する偽善 ~ White Band Version』
ちょっと乗り遅れた感もあるけど、某著名ブロガーさきっちょ氏のとこで見て、気になっていたので書いてみよう。何かというと、世界的な募金キャンペーン「ほっとけない 世界のまずしさ」である。 「ホワイトバンド」と呼ばれるシリコン製のリストバンドを300円で購入することで、その売上金の一部(詳細は後ほど述べる)が義援金としてNGO団体に渡る仕組みになっている。注目すべきは、上のバナーにも見られるように、著名タレントやスポーツ選手を多数起用したプロモーション活動である。これで、単なる中国製のシリコンバンドが良く見えてしまうからスゴイ&コワイ。 このキャンペーンの趣旨や活動の詳細については、上記のサイトの説明に任せるが、まあ、一種の啓蒙キャンペーンだと思えば良い。ただ、その規模とアプローチが面白い。このキャンペーンは、世界のNGO団体が協力して行なう「Global Call to Action against Poverty(GCAP)」という世界同時進行の活動で、その日本ローカルのキャンペーンがこの「ほっとけない~」である。 今年は7月のイギリスG8サミット(既に終了)、9月の国連「ミレニアム+5」サミット、12月のGWO閣僚会議があり、今回の世界連携キャンペーンを通じて、これら国際政治の場へ強いメッセージを届けようというのが狙いである。そのシンボルでもあり、コミュニケーション・メディアでもあるのが、例のホワイトバンドなのである。 うん、悪くないと思う。一口乗ってみようと思う(品薄らしいけど)。ミーハーで良いじゃないか。流行モンで良いじゃないか。分かって踊らされてみるのもたまには悪くかない。 と妙に自分で納得していたのだが、その後いくつかの関連サイトに飛んでみると、何やらこのキャンペーンにうまく乗って金儲けしている人がいるようだという指摘を発見。 ・「ホワイトバンドの気になる送料」 キャンペーンサイトでの説明では、「ホワイトバンドの制作原価に約3割、流通にかかる経費が約4割、 残りの売り上げの3割が『世界の貧困をなくす為の活動資金』」となるそうだ。つまり、1ヶ300円の売上のうち、実際の活動に回されるのは100円程度ということ。さらに、これをネット購入しようと思ったら、送料や手数料やらで、場合によっては2ヶ1300円もかかってしまう。こうして膨れ上がった中間マージンは、当然各種の中間業者の売上となる。さらに、ネットオークションでホワイトバンドが転売される事態まで発生している。 ネットでこれに関連したサイトやブログを見てみたが、こうした点を取り上げて、「慈善活動を利用してお金儲けしてるなんて良くない!!」とか「300円のうち100円しか実際の活動に回らないなんて募金した意味がない!!」みたいな論調が目に付いた。 このキャンペーンは、それらをすべて承知したうえでノリで乗っかってみる話なんではないかと。「300円のうちの100円『しか』」ではなく、「300円のうち、100円『も』」この活動の資金に回ると考えられないか。200円の流通・管理コストの『おかげ』で、100円が生きると考えられないか。ユニセフだって、「集まった募金のうち、最大25%まで自分たちの活動資金に回す」って明言している。慈善活動、支援活動をするためには、カネがかかるのだ。また、営利目的の仕組みや組織が世の中にあるからこそ、ボランティアや慈善活動が支えられ、生きてくるのではないのか。 極論をすれば、ホワイトバンドをネットオークションで転売する人たちのおかげで、ホワイトバンドを手に入れたいという人のニーズが満たされ、またその人たちがホワイトバンドを身に着けることで、さらに様々な人の目に触れ、それをキッカケにこのキャンペーンのことを知るようになる人もいるということも十分ある得る。このキャンペーンの作り込みを見れば、集金よりも認知拡大による啓蒙にあることは明らかだ。そうであれば、中間業者や転売者の存在さえ十分価値があるといえる。 奉仕とビジネスは必ずしも二律背反するものではない。同様に、ボランティアとお金儲けも二律背反しないだろう。世の中は、金儲けに任せるだけでは動かないが、ボランティアの精神に頼るだけでも動かない。インターネットというグローバルな自律分散型の協働の場ではじめて実現したお金儲けのかたちがあると同時に、そこではじめて実現した社会奉仕のかたちもある。 大げさに言えば、いま新しいかたちで、ビジネスと奉仕活動を結びつける可能性が生まれたのだ。今回の「ほっとけない~」キャンペーンも裏では様々が業者が営利目的の活動をしているとは思うが、それでも僕みたいミーハーが数多くひっかかってホワイトバンドを買い、世界の貧困問題について考えるキッカケとなったのであれば、キャンペーンとしては十分成功と言えるのではないか。何せ、募金など生まれてこのかた全くと言ってよいとほどしたことがない僕みたいな人間まで反応したのだから。 「しない善より、する偽善」。僕も他人事では済まされない例の折鶴放火事件における2ちゃんねるでのボランティア活動から生まれた名句である。 今回の「ほっとけない~」キャンペーンにしたって、いろんな偽善があるだろうし、いろんな不手際もあるだろう。けど、それら一切合切受け入れて、乗ってみるのも悪くないんではないか。だって、「3秒にひとり、子どもが貧困から死んでいる」という事実は、現実に存在するのだから。モノ余り・飽食の国で暮らしている僕らは、なおさら知らなきゃならない現実。それをもう一度心に留めるのに、300円のうち200円を誰かの儲けにしても高くは無いと思う。 最後にアホなことを書いて恐縮ですが、このキャンペーンサイトのトップページに藤原紀香が出てくるまでリロードし続けた僕は逝って良しですか? (僕と彼女は同郷で同世代。しかも地元で高校生時代の彼女を何度か見かけて余りのキレイさに衝撃を受けた僕にとって、やっぱり彼女はいつまでたってもアイドルです・・・。) Posted by MK @ 03:42 AMCategory : Miscellaneous Permalink | Comments (2) July 13, 2005
『春学期講義終了』
昨日で春学期の講義がすべて終了した。とにもかくにも、ホッと一息ついた感じ。学生の皆さん、お疲れさま。自分に対しても、お疲れさま。 前回のエントリーを書いて以来、いろんな方々から叱咤、激励、色々頂いた。特に、学生からのコメントには泣かされた。改めてお礼申し上げます。 いま読み返してみて、かなりブルーな状態で書いた文章だなぁと深く反省。いや、正直いろいろ身につまされる事態が発生したので困惑していたのは事実だ。ただ、考え過ぎていた点もあるし、逆に考えていなかったような点もあったと思う。そういった自分のことを内省した結果いろんなことが見えてきたのも事実で、それはそれで価値はあったのかなと。 こうやって、春学期と秋学期に3ヶ月ちょっとずつ講義をして、毎回毎回反省すること多々ある。ほんと、教育は難しいっす。今後も至らない点たくさんあると思いますが、頑張っていきますんで、よろしくお願いします。 さて、春学期は残すところ定期試験のみ。その後の夏休み2ヶ月は、1年のなかで自分自身の研究に専念できる唯一の期間と言って良い。まずは、学会発表、そして遅れに遅れている翻訳の仕事を進める。その後、進行中の研究に関するデータ収集。そして、もう一本新しい研究テーマを立ち上げてみる予定。 8月あたまには、アメリカ・クリーブランドで開かれるIFIP8.2 Conferenceで論文発表する。このカンファレンスは、経営情報システム論の研究者にとっては極めて重要なもの。有名どころの研究者が毎年ほぼ全員集まる。ここでの数少ない発表論文に選ばれたのはとっても光栄なことなので、気合入れて臨みたい。 では、学生の皆さん、試験勉強頑張ってください。その後には、楽しい楽しい夏休みが待っていますんで。僕もこの夏は研究頑張ります。 Posted by MK @ 12:37 PMCategory : Teaching Permalink | Comments (0) July 04, 2005
『素人教育者』
先日の神原氏@News2uのお言葉を胸に、連日のエントリーを試みる柿原です(たぶん一日坊主)。 実は今回のこのエントリー、数ヶ月前に途中まで書いて止めたものである。あまりに個人的な内容過ぎたので、その時は上げなかったのだが、いま再びこの問題に直面しており、改めて書いてみる。 その問題とは、教育についての問題である。正直、いま悩んでいる。極度にプライベートで重い内容なので、興味ある方だけ続きを。 僕がこの大学教員という仕事についてから2年と3ヶ月が経った。今年は3年目なので、1年目や2年目と比べると、気分的にはだいぶ落ち着いて仕事ができるようになったものの、この仕事に「慣れた」というのは正直まだ遠いような気がする。研究面に関しては、単に自分のモチベーションと時間捻出・管理の問題なので、自分自身の心がけ次第でどうにでもなるとも言えるが、やはり教育に関しては日々思い悩みながら試行錯誤の連続である。 そもそも、ほとんどの大学教員というのは「教育者」としての訓練を受けていない。小学校・中学・高校の先生になるには教員免許が必要だが、大学教員はそんなものは要らない。極論をすれば、何かしらの専門性を持ってさえいれば誰でも大学で教えられる。教育とは何か、若者を教え導くとはどういうことなのかなどといったことを一切考えてこないばかりか、そもそも教育に対する基本的な動機すら持ち合わせていない人間でも、大学で教えられるのだ。なんと因果なことか。 僕はどうかと言うと、いま僕の授業をとっている学生には申し訳ないのだが、「教育」をしたくて、「教育者」になりたくて、この仕事に就いたわけではない。とはいっても、講義は嫌いではない。むしろ、僕自身が学生に刺激を受けながら、楽しみながら講義している。学生といろいろ話をするのも大好きだ。けど、僕なんか、ちょっと前まで普通のサラリーマンでしかなかった。それが今や学生から「先生」と呼ばれて、偉そうに教壇に立って教えているわけだ。それまで教育者になんかなりたいとも一度も思ったことのないこの人間が大学で教えているのである。これはどういうことだろうか。自分のことながら、これで良いのだろうか。 去年、僕のゼミの学生(現4年生)にこんなことをふと言われた。ゼミの運営方法に関して「先生は厳しすぎます」と。僕自身はゼミの運営については、まだまだ甘いなぁと内心思っていたので、逆に厳しすぎると言われて面食らってしまったのである。 僕自身もゼミはしっかりと運営したいので、ゼミ生の活動の成果についても高い水準を要求したいと思っている。しかし、実際には学生はゼミ以外の活動にも忙しくしているので、ゼミであまり多くを要求し過ぎると、それが強制や拘束になってしまい、他の活動に支障が出てくる。それはしたくない。だって、クラブや遊びやバイトから学ぶことは極めて大きいからだ。とはいっても、放任はもっと良くない。結局はバランスなのだが、それが極めて難しい。 ゼミ運営に関して、去年1年いろいろ試行錯誤したことをもとに、今年の新しいゼミ生(現3年生)への対応としては、微調整をしながら基本方針は同じもので臨んでいる。しかしながら、早くもそれが破綻してきているようなのだ。ここでは詳細には触れないが、僕の期待とゼミ生の期待がズレているようで、様々なかたちでゼミ生からの不満が出てきている。 また、先日僕が担当している大教室講義「経済学基礎」において、学生による授業評価のアンケートがなされた。今年は全学的な授業評価の実施年度だそうで、統一フォーマットによる授業評価を学生にやってもらう。マークシートによる質問項目の集計結果はまだあがってきていないのだが、自由回答の質問については既に目を通すことができる。自分の授業に対する受講生の評価を読んでみて、深い溜息をいくつもついてしまう。これも詳細には触れないが、結局上記と同じで、僕が望んでいることと学生が望んでいることにはギャップがあるようなのだ。 いったい僕はどうすれば良いのだろう。 素人教育者の僕は僕なりに、精一杯学生のことを考えて対応することを心がけているつもりだ。ただ、いかんせん教育の訓練を受けていない僕に「正当な教育」を提供することはムリなわけで、その代わり僕は「サービス」を提供するという姿勢を徹底している。学生はお客様、僕はサービス提供者。学費という代金を払っている学生に対して、それ相応以上の価値あるサービスを返してあげる。ひらたく言えば、お金を払ってもらった以上、学生に損はさせたくない。学生に僕の授業やゼミをとって「良かった」と思われなくても、最低限「損した」とは思われたくない。 このやり方をとる以上、「お客様」のニーズ調査は徹底してやる。何をやりたいのか、何を知りたいのか、どのようなやり方が良いのか、どのような内容なら一番満足するのか。それを踏まえて、特にゼミに関しては、ゼミにおける活動内容はすべてゼミ生自身に決めさせるようにしている。つまり、僕が決めてやらせるというかたちにはしない。そうして「自己決定」してもらったほうが、より納得がいき、また満足できる取り組みと成果が生まれるのではないかと思うからである。 しかし、こうした学生による「自己決定」方式が、学生自身に対してはキツく感じるようなのだ。もしかしたら、学生はまだまだ誰かに導いて欲しいのかもしれない。もっとはっきりと進むべき方向を指し示して欲しいのかもしれない。僕は「自分が進むレールは自分の責任で自分で敷く」ということをやってもらいたかっただけなのだが・・・。それは過剰な期待なのだろうか。 教え、導く。なんと難しいことか。そもそも、僕にそんなことが可能なのだろうか。僕自身、たかが30チョイ過ぎの若造である。しかし、そんな若造と言えども、ひとたび教育の現場に立たされれば、経験の浅さ、年齢の若さなど言い訳に過ぎない。学生は同じ学費を払ってきているのである。それに相応しい対価を得る権利を持っている。 教え、導くということは、学生一人一人の人生に「介入」するということである。本当に自分で責任を持って意思決定できるのであれば、人に導いてもらう必要などない。極端な話、「教え」、「導く」という時点で、ある程度学生から自己の意思決定の権利を剥奪しているのだ。 曽野綾子氏は「すべての教育は、強制から始まる」と言っている。特に、「幼い時」と「新しく或ることを始める時」はそれが顕著になるとも言う。そもそも、勉学とはすべて新しいものごとへの挑戦である。好奇心・探究心が、新しいものに向かって跳躍させるのである。そうであれば、曽野氏の言う「強制」はすべての教育の現場において存在することなのだろう。 つまるところ、若者の教育活動に従事する者は、すべからくその若者の人生へ「介入」する勇気と実践を求められるのだ。程度の差こそあれ、教育に何らかの「強制」が介在する以上、それは、教え導く者として若者の意思決定を恣意的に左右する影響を与えているのである。このことに無自覚な教育者ほど危険なものはない。若者の人生へのコミットメント。その覚悟がどれほどの大学教員にあるのだろうか。 教育とは僕にとって依然未知の世界である。しかし、こんな若造の僕ですら、いま目の前には指導を仰いでくる前途ある若者たちがいる。現実はこれぽっちも待ってはくれない。 いま僕は、教え子たちからいくつかの予想外の反応を受けて、戸惑っている。もしかしたら、教え子たちの人生に「介入」することを恐れているのかもしれない。「介入」することを恐れ、それを避けるために、無理やり学生に「自己決定」させるようにしているだけかもしれない。 教育現場にいる以上、この恐れはずっと持ち続けていくだろうし、持ち続けていかねばならない。教え、導くというのは、それほど重いことなのだ。決して軽んじてはいけない。ただ、素人教育者だろうが何だろうが、勇気をもって教え、責任を持って導いていかなければならない場面は日々目の前にやってくる。それに対峙して、ひとつひとつ責任をもって学生にコミットしてあげなければ、教育者としての資格など無い。 教育に対する僕の悩みは今後も尽きることないだろう。学生の反応や評価に一喜一憂するのは、ただ単に僕の教育現場での経験が浅いからだからかもしれない。10年もこの世界にいれば、こうした思いなど微塵も感じないようになるのかもしれない。ただ、それを望んだが否かに関係なく、いま僕は教育現場にいる。その責任は最低限全うしなければならない。それが僕自身の研究にはまったく貢献しなかったとしても、それは果たさなければならない。 いま僕が教育者として素人なのは事実だ。そうであれば、少しずつでも良いから、前に進もうではないか。学生の声に耳を傾け、思い悩みつつも、学生の人生に少しでも価値ある「介入」ができように。 Posted by MK @ 07:37 AMCategory : Teaching Permalink | Comments (4) July 03, 2005
『プレゼン上手』
先月末締め切りの論文に追われ、年甲斐もなくまた徹夜してしまい、いまだ疲れを引きずる柿原です。 前回のエントリーでも紹介したように、先週は本田技研工業の公式ウェブサイトの責任者をされている渡辺春樹氏に本学まで講演に来ていただいた。タイトルは、そのものズバリ、「Hondaウエッブサイトの戦略」。内容は、企業でウェブサイト管理をしている人や、広告やマーケティングにウェブを活用しようと思っている人にはたまらなく刺激的なものだったと思う。 渡辺さんの講演のなかで出てきたメッセージのなかでも一際強調されていたのが、「ウェブを通じて世の中の動きが見える」ということ。ウェブ上で見えてくる生活者の動きは、2~3年前までは世の中の極々少数の人たちしかサンプリングしていないデータでしかなかったが、ブロードバンド環境が急速に普及した結果、ウェブのログを解析していくと、世の中の様々な動きが如実に見えてくるとのこと。そうなってくると、これまでリアルタイムで詳細なデータが取れなかったような事象についても、ウェブのログ解析により様々な角度から分析できるようになるわけである。 こうなってくると、これまでGRPのような信憑性には?マークがいくつも付くような広告効果指標よりも、ウェブのログ解析から各種のキャンペーンや広告投資の効果測定ができるようになる。これが、いままさに渡辺氏が各方面で発表されている内容である。ここまでネット・セントリックな広告やマーケティングの考え方は依然マイナーではあるが、今後ますます説得力を持つようになるだろう。 それにしても、渡辺氏のプレゼンの上手さには脱帽。淡々とした口調ながら、時折ジョークも交えながら、ジェットコースターのようなプレゼンで聴衆を惹きつけて放さない。前にも少し書いたが、企業の方のプレゼン・スキルは、大学研究者のそれを優に上回っている。参りました・・・。 さて、もう一本講演ネタを。 昨年ゼミ生と共にオフィス訪問させてもらいお世話になったNews2uの神原弥奈子氏が、ライブドアの堀江氏と共著で「勝つためのインターネットPR術」という本を出された。その出版記念セミナーが東京・大阪・名古屋で開かれており、大阪会場のほうにゼミ生も一緒に招いて頂いた。 神原氏のNews2uは、ニュースリリースのポータルサイトを運営しているネットPRサービスのオンリーワン企業。それ以上に、神原氏はネット業界歴13年という泣く子も黙る猛者(笑)。今回のセミナーのテーマは「社長ブログ」ということで、神原氏ご自身の社長ブログでのご経験も踏まえて、特にベンチャー企業における社長ブログ活用のメリットについて様々なお話を聞かせて頂いた。 ベンチャーや中小企業にとっての一番といって良い悩みは、どのように自社や商品の認知を高めるか。この点で、ネットの有効活用は、これまで多大の投資をしなければ企業が獲得できなかったようなメディア効果をもたらしてくれる。社長ブログのその一貫として考えられる。社長の個性や人柄を前面に出して情報発信することで、その社長の「ファン」を獲得する。それが、結果的には販促面でもマーケティング面でも効果が大きいとのこと。 しかし、このような効果をブログで出すには、当然だが「更新頻度」が極めて大事になる。神原氏も「ぜひ毎日更新を」と勧めておられたが、翻って僕のこのブログ・・・。ヘタしたら月1回ぐらいしか更新しないという超怠慢ブログである。神原氏のキツーイお言葉がグサグサ胸にささったセミナーだった。 そして、またもや、神原氏もプレゼン上手過ぎ。素敵な笑顔で爽やかにお話になりながら、核心についてはズッシリとくる口調で熱く語る。あのプレゼンを目の前で聞かされたら、そりゃ誰でもファンになりますって・・・。 自分のプレゼン能力はさして低いほうではないとは思ってるけど、やはりこれだけ上手い人たちのプレゼンを見ると、自分もまだまだだなぁと思う。もちろんコンテンツも大事だけど、それを人にいかに伝え理解してもらい共感してもらうかという点を考えれば、プレゼン能力は極めて大きな意味を持つ。僕もまだまだ精進しないといけないなと思った講演2本でした。 最後になったが、渡辺さん、神原さん、すばらしいご講演、本当にありがとうございました!!! Posted by MK @ 11:05 PMCategory : Research Permalink | Comments (2) |
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