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September 18, 2005
『コユい4日間』

先週の火曜から金曜の4日間、東京に滞在してたくさんの人たちにお会いしてきた。刺激満点、また心の奥底からヤル気が湧いてきた。

9/13は、ネット視聴率調査・分析で有名なネットレティングスの萩原雅之社長にお会いしてきた。萩原氏には6月のセミナーで一度お目にかかり、一度ゆっくりお話してみたかったのだが、ようやく今回実現。ネット広告やブログメディアについて、現在の動向をいろいろ聞かせてもらった。

その後、化粧品口コミサイト「@コスメ」を運営しているアイスタイル吉松徹郎氏に久しぶりに会いに。去年僕の授業にゲストスピーカーで来てもらって以来になるが、相変わらず忙しくそうにして、ゆっくりとお話できなかったが、それでもちょっとした話の節々に刺激的なテーマがいっぱい見つかった。

9/14は、ネットリサーチ会社のインタースコープのセミナーに出席してきた。要は企業マーケッターを集めてこの会社のサービスを紹介するセミナーなわけだが、この会社は単なる調査屋という枠を超えて、マーケティングリサーチモデルをしっかり開発しているところで、他のリサーチ会社には無い競争力を持っている。僕は、特にグループ会社のインタースコープ・フロンティア総研が開発しているメソッドが気になっていたわけなのだが、ここの久恒整社長とも少しだけだがお話できてとてもよかった。

この日の夜には、イギリス留学時代の友人2人と久しぶりに会った。一人はみずほ銀行でプロジェクトファイナンスの仕事をしており、もう一人は総務省でコンテンツ政策に関する仕事をしている。2人ともとても忙しそうだったが、留学時代に一番仲良くしていた友人だったので、久しぶりに3人で会えて本当に良かった。

9/15は一番忙しい1日だったが、その分一番充実した日に。まずランチ時に、電通のタカヒロノリヒコ氏に会う。タカヒロ氏にも昨年の僕の授業のゲストスピーカーとして来て頂いたのだが、いまはネット広告の世界では超有名になってしまわれて、なかなか声をかけ辛くなってしまったのだが、久しぶりにお話できてとてもよかった。僕の授業におけるブログの活用についての素晴らしいアイディアも頂いた。これは実際にやってみたいと思うので、請うご期待。

その後、News2u神原弥奈子氏にご挨拶に。神原氏には、先日大阪で行なわれたセミナーに学生共々招待して頂き、そのお礼も兼ねて伺った。例の衆院選の一件でつい数日前まで怒涛の日々を過ごされていたわけだが、今は「リハビリ中」とのこと。けど、相変わらず爽やかな対応でいろいろ話もはずんで、秋に僕の授業のゲストスピーカーに来て頂けることにもなった。感謝感謝。

夜には、ブログ検索サービス会社のテクノラティ佐藤匡彦氏に会いにいった。佐藤氏は最近話題になっているWeb2.0についてのオピニオンリーダーの1人で、前から会いたい会いたいと思っていてようやく実現。遅い時間の訪問だったのに、とても快く対応して頂いた。ここら辺の話題は、大学研究者はほんとに乗り遅れてしまっているなぁとシミジミ実感。正直、今回あまりにたくさんのことを教えて頂き、感謝の言葉もございません・・・。

最終日9/16には、早稲田大学で開かれていたコンテンツクリエーション&コミュニケーション学会(長ったらしい名前・・・)の研究会に参加してきた。テーマは「ワンソースマルチユースにおける表現意図と著作権」。TBS、WOWOW、USEN、実演家団体など、メディア関係者がパネリストとして招かれていた研究会だったが、やっぱりこの問題は難しい。難しいというのは、問題の構造が複雑なのではなく、結局はそれぞれの立場の人間がそれぞれの既得権益をどう守るかという問題でしかない。悩ましい・・・。

その後、関西に戻る前に、ソーシャルネットワーキングサービス大手GREEの田中良和社長に会いに行ってきた。実はこのミーティング、水曜のタカヒロ氏とのランチの際に僕が「GREEの田中さんに会いたいなぁ」なんて言ってみたら、「会う?」なんて言ってくれて、即アポを取ってくれた(タカヒロさん、マジありがとうございます!!)。

そしてこの日、六本木交差点すぐの真新しいオフィスに伺うと、田中氏はなにやら取材を受けている様子だったが、その後あまり余裕が無いはずなのに時間を割いてくれてお話できた。田中氏の話を聞いていると、「ああ、この人は本当に日々インターネットの世界で戦っているんだなぁ」と実感させられる。うまく言えないが、生き方のスピード感が違うような気がした。ぜひまたゆっくりお話聞かせてもらいたいと思う。帰り際には出版されたばかりの本まで頂いてしまった。田中さん、ありがとうございました!!

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以上、たった4日間の東京滞在だったわけだが、いつもながら刺激満点の出会いばかりだった。お会いしたすべての方々、本当にありがとうございました。これらすべての出会いが「インターネット的」であることをほんとに実感する。今回のヒアリングを通じて僕のあたまの中をうごめいているものについては次のエントリーで整理してみる(まとまらないと思うけど)。

Posted by MK @ 02:51 PM
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September 14, 2004
『晩夏の夜の宴』

相変わらず地味に忙しい日が続いている柿原です。関西⇔東京の出張の合間をぬって、秋学期、さらには来年度の準備に追われる毎日。あと2週間で秋学期がスタートするなんてヒドすぎる。

よく人から皮肉混じりに「学校の先生って、夏休みが長くて良いですね~」と言われる。この前なんか住んでいるマンションの管理人のおっちゃんにまで言われてしもうた。

いやいや、とんでもない。講義がない休みの期間しか自分の研究を進める時間がないから、この休みの期間のほうがよっぽど忙しいんですけど。そうは言いつつも、結局この夏休みもバタバタしてるだけで、前に進んだという実感がない。ヤバイなぁ。

先週も東京出張だった。古い友人の伝手で六本木ヒルズの某Y!社を訪問、いくつかの相談をしてきた。そのついでと言ってはなんだが、先日お目にかかった森澤氏@ゴメスのオフィスも六本木だったので軽く顔を出しに。

週明けの月曜には、ふたたび出版社と翻訳についての打ち合わせ。原著出版社との契約に少し手間がかかりそうな点があることが判明したが、大勢に変わりなく、本契約・翻訳出版に向けて着実に進んだ感じ。よしよし。

この出張期間中、ちょうどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)国内最大手のGREE(グリー)が「GREE Night 2.0」という会員10万人(もうすぐ)突破記念イベントをやっていて、知り合いに誘ってもらったので行ってきた(その知り合いは結局行けなくなったのだが)。

この、GREEというSNSについて、知らない人もいるかも知れないが、某IT関連会社に勤める田中良和氏がたった1人で企画・構築、運営しているという驚愕のネットサービスなのだ。このマインドとパワー、僕より上の世代にはちょっとないものかもなぁ。もちろん僕の世代以上にもスゴイ人はたーくさんいるけど、モチベーションの湧き上がり方がなんか違うような気がする。

というわけで僕も前々から注目していたわけで、ちょうど東京出張のときにこんなイベントがあるんなら、そりゃ顔だしとくでしょっ、ていう軽い感じで行ってきた。

まあ、とにかくたくさん人がいたこといたこと。800人くらいいたそうな。かなり濃い~感じのギョーカイの方々やら、やたらギラついているナンパ野郎やら、妙にケダルイねーちゃんやら、いろいろだったが、全般的には面白い人にたくさん会えて楽しかった。なかでも、前々から会いたいと思っていたITベンチャーの事業家の人たちにたくさん会えたのが僕にとって何よりの収穫。その一方で、当の主催者の田中氏とお話できなかったのが最大級の失態なわけだが。

このイベント開催の直後から、ネット上の各方面で一部参加者からこのイベントの運営方法やそもそもの企画に対する批判が出てきているようだけど(わざわざリンクは張らないが)、僕的にはまったく無問題。そもそもあんな大規模なイベントを万人向けに味付けすることなんか不可能なんだから、個人個人で自由に楽しんだら良いだけっしょ。

まあ、批判している当の本人も、単なる個人的な感想を述べているだけだし、意見としては至極真っ当なものである。また、参加者のマジョリティはこのイベントに満足していると思うのだが、そういった批判が瞬く間にネットの海を広がっていくと、そこになにやら怪しげな一般性と説得力と影響力が生まれてくるようになるからコワイ。僕は、こんなすごいネットサービスを作った田中氏と今回のイベントを企画・運営した人たちに、ただただ敬意と感謝の思いを述べるのみなんだが。

とはいっても、やっぱりGREEの今後は結構心配になる。もはや田中氏という一個人の手に余る存在になりつつあることは明らかなんだけど、継続していくための仕組みが見えてこない。何かしらのビジネスモデル(金儲け)を絡めていかないといけないという必然性もないけど、個人的なマンパワーベースの運営に継続性はないのも事実だ。MSNとの連携もその突破口にはならんと思うし。

もちろん、田中氏やそのブレーンの人たちはいろいろ考えているとは思うけど、ネットコミュニティサービスの継続的な運営の仕組みづくりがいかに難しいかということをGREEはまたまた再現するのか、それともキャズムを超えて新たなネットサービスの地平を見せてくれるのか、ここ1年内の彼らの活動からは目が離せない。

なんてことをフワフワ考えながら、久しぶりの夜イベント参加でちょっとだけリフレッシュした柿原でした。GREE Night 2.0の企画・運営に携わった皆さま、お疲れ様でした。お目にかかったたくさんの方々、今後ともよろしくお願いします。

Posted by MK @ 07:40 PM
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July 14, 2004
『FM802訪問とそれに纏わる諸々の雑感』

前回のエントリーに引き続き、今回も最近進めている企業訪問ネタ。行ったのは大阪のFMラジオ局、FM802。実際に訪問したのは、2週間ほど前になるのだが、バタバタしていてここに書く暇がなかった。申し訳。

お話を伺ったのは、西川光男取締役技術部長。1989年の開局当時から参画され、現在にいたるまでのFM802の歴史の全てを知る数少ない関係者のお一人。現在の役職は技術部長ということだが、ご自身もおっしゃられていたように、どちらかというと「文型」タイプの方。ちなみに、関学OBでもある。

FM802といえば、阪神間の学生と20代サラリーマン・OLに絶大な人気を誇る大阪ローカルFM局。2003年12月における関西圏ラジオ聴取率シェアは、AMを含めてもダントツ1位の42%、FMに限って言えば、なっなんとオドロキの56%。敵無しとはまさにこのことである。

今年で開局15周年を迎えるFM802は、ラジオ局ビジネスにおいてあまりにも多くの革新を生み出してきた。

FMを「FUNKY MUSIC」とかけたコンセプト、「大阪」ではなく「OSAKA」と呼ぶ心意気、そして「18歳の感性」に対するこだわり。いろんな「型」にがんじがらめになっていた当時のFMラジオ業界にまさに旋風を巻き起こした。今の若い人は知らないかもしれないが、今では当たり前のようにある「ヘビーローテーション」という考え方も、日本で初めて導入したのはFM802だ。

僕の年代にとって、FM802とはまさに青春そのものである。バブルもはじけ、徐々に下降線をたどり始めていた関西経済において、FM802の様々な活動はうつむきがちな関西人の心に新鮮な刺激をもたらしてくれた。

なかでも「バンパーステッカーキャンペーン」は、当時大学生だった僕のまわりで、自分の車に張っていないヤツはいないくらい流行った。こっ恥ずかしくなってしまうぐらいポップでファンキーなステッカーを、自分の車にデカデカと張るなんて、東京の人には絶対理解できないだろう(笑)。けど、それが「OSAKA」なのだ。

こうした思い出が脳裏をフラッシュバックしていきながら、西川氏のお話を聞いていた。大阪発の大阪流のベンチャービジネスとしては、比類ない程の成功を収めたFM802の歴史を詳しく聞かせてもらって、後発参入の事業戦略・ブランド戦略のケーススタディとしてとても良い事例となりそうだと思った。

しかし、こうした過去を懐かしんでいる場合ではないのがいまのラジオ業界である。収益の大部分を占める広告料収入は減少の一途を辿っており、全体の総広告費におけるラジオのシェアは3%を切ろうとしており、近年拡大を続けるインターネット広告に追い越されるのは時間の問題となっている。そうした問題に直面しつつも、新たな収益確保の目途はたっていない。

そんななか、最後の望みの綱といえるのが、デジタルとの絡みである。ひとつは、最近対応機種も続々出始めた「FMチューナー内蔵ケータイ」である。基本技術としては目新しいものではないが、これまで携帯電話キャリアとFM局の利害がうまく一致せず実現しなかったが、FM放送受信にデータ通信を伴わせることで双方にうまくメリットが生み出せる仕組みとなったことで、一気に実現した。これは、所謂「メディア・コンバージェンス」と呼ばれる通信と放送のメディア融合と言えるが、メガビジネスの世界ではなく、僕らの「手のひら」のなかで今まさに進みつつあるところが面白い。

もうひとつのデジタルとのからみは、「デジタル・ラジオ」そのものである。こちらは実用化試験放送が昨年に始まったばかりの段階だが、音声だけでなく文字や映像とあわせたラジオの新しい楽しみ方を提供することができるようになると期待されている。だが、当然ながら話はそんなに簡単ではなくて、音声・文字・映像が一緒になるのなら、それこそインターネットと何が違うのかという話になり、「ラジオ」というメディア形態そのものの存在価値がゆらいでしまう。

まあ、そんなこんなで西川氏との話のなかで、ラジオ業界の今後についても色々と意見を交わしたのだが、西川氏の発言のなかに出てきた「リアルタイム・メディア」としてのラジオの価値に改めて気付かされた。

デジタル化の進展により、情報の利用は「いつでも・どこでも」というスタイルに近づいたことは間違いない。特に、情報の利用を時間軸で捉えると、音声にしろ映像にしろ、デジタルによる録画・編集・配信技術の革新により、利用者側はその情報を受け取り活用する時間を拘束されないようになった。お気に入りのテレビドラマも、ひとまずパソコンや録画専用機のハードディスク上に保存しておき、好きな時間に見ることができる。天気予報もテレビの放映時間を気にすることなく、パソコンやケータイでいつでも確認することができる。

しかし、そうした情報の「オンデマンド消費」が可能になればなるほど、情報の発信とその消費の時間的ズレが発生する。そのことは、新たな問題をも生み出すこととなる。

卑近な例で言えば、先日大型の台風が阪神間を通過し、講義が全日休講となったわけだが、僕は毎朝テレビのニュースや新聞をほとんど見ずに家を出て、研究室についてからネットで一通りの情報を確認するようにしている。そのため、その日の朝に出ていた大雨警報に気付かずに、休講になっていることを知らずにズブ濡れになって学校まで来たのだった。つまり、情報の「オンデマンド消費」が当たり前にになりすぎて、台風上陸→警報発生というリアルタイムの情報の消費が遅れてしまった。まさに、「いつでも」という情報消費の利便性が仇となったしまったわけだ。

このように、デジタル化の進展により情報の「オンデマンド消費」が広まってくるなか、ラジオの「リアルタイム・メディア」としての価値が高まってくるともいえる。ゆくゆく考えてみると不思議なのだが、これほどまでに録画・録音技術が普及したにもかかわらず、ラジオ番組というものはリアルタイムで楽しむことがほとんどではないだろうか。わざわざCDやテープに録音せずに、放送時間にチューナーを合わせて、その放送を「生」で楽しむ。そうした楽しみ方がされていることを制作側も分かっているから、ラジオ番組はテレビに比べて生放送番組が圧倒的に多い。情報の発信と消費を同じ時間軸に乗せることで、情報の「生」感覚をさらに高めるわけだ。

このラジオ番組の「リアルタイム消費」特性は、「オンデマンド消費」が拡大しつつあるいまのメディア環境のなかで差別性を生み出せる点ではある。こんなことは、ラジオ業界の人やメディアをそこそこ勉強している人には当たり前のことだとは思う。しかし、こうしたラジオのメディア特性を十分に理解し、いまそれを明確なビジネスモデルと収益メカニズムに繋げていくことを今のラジオ業界は迫られているのである。

てな感じの話を西川氏としたわけだが、ネタが尽きることなくどんどん進んでしまいそうだったので、また機会を改めてということになった。僕自身も、ラジオという古くて新しいメディアについて、もちっと勉強してみようかなという気になった。

Posted by MK @ 03:03 PM
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June 23, 2004
『企業訪問いろいろ』

先週末の学会参加に絡めて、いくつかの企業を訪問して、いろんな話を聞いてきた。

まず、凸版印刷。凸版印刷といえば、当然ながら印刷会社ではあるのだが、それだけにとどまらず、現在はエレクトロニクス分野、証券・カード分野、Eビジネス分野など、その業務内容は極めて多角化している。

僕が今回話しを聞きに行ったのは、もちろん同社のEビジネス分野での取り組みについてで、Eビジネス事業部の岡戸成夫部長に会いに行った。同社は近年RFID(非接触型自動認識技術)を商品タグやカードに利用したRFタグ事業を拡大しようとしているので、ここらへんを中心を色々とお話を伺った。

次に訪問したのは、化粧品の口コミ評価サイト「アットコスメ」を運営するアイスタイル。社長の吉松徹郎氏には以前にも何度かお話を聞かせてもらったのだが、オフィスが渋谷から乃木坂に移ってからはお会いするのは初めて。僕の大好きなラーメン屋「天鳳」がすぐそばなので、我慢できずに一杯食べてからオフィスに伺った。

アットコスメは、ネットビジネス界では知らない人はいないくらにい有名になってしまった。それは、ネットで消費者のコミュニティを作って、それを元にビジネスを展開しようという試みはこれまで星の数ほどあったが、継続的な収益モデルをまともに築けた企業は極めて少なく、アットコスメはその数少ないうちの一つだからだ。

吉松氏とはアットコスメの今後の計画なども話したが、それよりも最近のネットビジネスの動向についての話のほうが刺激的だった。検索エンジンビジネス、GREE.jpをはじめとしたソーシャルネットワーキングサービス、ウェブにおける情報流通のメカニズム、などなど・・・。あまりに刺激的過ぎて、こんなとこには書けない(笑)。

吉松氏に会った同じ日、その次に訪問したのは、産業廃棄物の電子取引市場を運営するリサイクルワン。廃棄物を排出する企業のニーズと、廃棄物の処理業者のニーズをネットでマッチングしてあげるというシンプルなサービスなのだが、それをベースにしながら現在では企業の環境対策に関する様々なコンサルティング事業も行っている。

この企業のビジネスモデルには以前から興味を持っていたので、社長の木南陽介氏にお話を伺った。何より印象的だったのは、この木南氏が僕よりも若いこと、ではなく、お世辞にもクリーンとは到底言えない産廃処理の世界に、ネットを使った明確なサービスとビジネスモデルを導入することに成功したことだ。

産廃処理業者への営業や交渉は、木南氏自身が直接足を運んで臨んだそうだが、大変な思いや経験も色々とされただろう。そうした苦労は木南氏の冷静沈着な語り口からは断片的にすら感じられないが、想像に難くない。素直に尊敬するほかない。

今回はこの3社3名以外にも、個人的に何人かオモシロイ人に会ってきた。なかでも、博報堂DYメディア・パートナーズ高広伯彦氏とお会いできたのは大きな収穫だった。

高広氏が手がけたウェブシネマ広告は、東京インタラクティブ・アド・アワードを今年受賞している。このニュースで僕は高広氏のことを知ったのだが、氏のことをウェブで調べてみたら、関学のOBであることが判明。しかも、僕のちょっと上の先輩だった。同じ時期に同じキャンパスにいたなんてことが分かれば、それゃあすぐにお目にかからなきゃというわけで、連絡とって会わせて頂いた。

ウェブを使ったインタラクティブ広告は、いままさに拡大しつつある新しい広告分野だが、高広氏は単なる実務オンリーの人ではなく、大学院でメディア論をしっかりと勉強されている方で、お話も含蓄深い。今回はひとまず軽くご挨拶だけということだったが、ぜひ近いうちにまたお会いして、ゆっくりとお話してみたいと思った。

とまあ、こんな感じで、今回の東京出張では、いろんな実務家の方々に会ってきたわけだが、こうしてみると自分が世の中の最新の動きからいかに遅れてしまっているかがよく分かる。特に、ITがらみの世界は変化が激しいので、こうやって定期的に企業訪問をしていないと、すぐに浦島太郎状態になってしまう。気をつけねばと思う今日この頃でございます。

Posted by MK @ 09:34 PM
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