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Monday, September 29, 2003
Posted by Masao @ 2:57 PM

『行動共有のためのプラットフォーム』

1ヶ月ほどまえにここで「大学におけるウェブログの拡がり」というものを書いたが、そこで関学でウェブログをやっている人を呼びかけてみたところ、さっそく総合政策学部の学生さんが返事をくれた。

彼は最近ウェブログを始めたそうなんだけど、なかなかキレイなウェブログサイトを作っている。やっぱり呼びかけてみるもんだな〜と、改めてウェブログのチカラを確認。

彼によれば、総合政策学部と理工学部がある神戸三田キャンパス(KSC)では、このキャンパスを盛り上げようと学生主体で積極的に活動している学生さんが結構たくさんいるそうで、いつの時代も頑張っている学生さんはどこかにはちゃんといるもんだと、本当に嬉しくなった。

それに比べて、こちら上ヶ原キャンパスの学生さんはどうなんだろ? 頑張ってないとはもちろん言わないけど、ちょっと保守的になっちゃってるんじゃないかな〜と、チト心配。もちろん人数は多いので、いろいろ頑張って新しい活動している人たちはいるんだろうけど。

いろいろ考えてみて、やっぱり関学は学生さんの活動を互いにリンケージする横のネットワークが弱いなと思う。そもそも今の学生さんたちは横のつながりを持ちたいと思っていないと言う人もいるかもしれないが、僕はそうは思わない。逆に、高度にパーソナル化したライフスタイルやコミュニケーション様式を持っている今の若者のほうが、昔に比べてより強く横のつながりを欲している可能性は大いにある。

大学としての問題はそれをサポートする制度・インフラが整っていないことだ。この点に関して、インターネットというものはとてつもないチカラを発揮すると思うのだが、「関学ナビ」などの学生主体のポータルサイトや各種BBSなどによって、かなり薄まったかたちではあるけど(さらにはunwelcomeなバイアスも有り)「情報の共有」は多少は進んできている。しかし、それが新たな活動やムーブメントを生み出すまでには至っていない。つまり「行動の共有」のレベルに到達していないのだ。

ちなみに、例の「折り鶴運動(参考記事:朝日毎日神戸)」のときにも、バラバラに行われていた活動をオーガナイズしようと試みる行動をこれらのサイト(特に関学ナビ)がまったく見せなかったのが残念で仕方なかった。悲しいかな、某2ちゃんねるの「折り鶴14万羽プロジェクト」のほうがよっぽどオーガナイズされていた。最後はちょっと残念だったけど。

関学にも何かしら新しいことを始めてみたいと思っている学生さんは結構たくさんいるんだろうけど、同じような考えを持っている人がどこにいるか分からずにお互い出会うこともなく、結局自分の頭のなかでの思弁だけで終わってしまうことがほとんどなんだろうと思う。本当に馬力のある人は1人でも何かしらの活動を始めてしまうのだろうけど、なかなかそういう人は多くないし、そうした人たちだけに期待を寄せるのも無責任とも言える。

だからこそ、「行動共有のためのプラットフォーム」としてネットをもっと活用できるのではないかと思う。自分と同じような考えを持っている人が他にもいることを知り行動を共にすることができれば、これまで芽吹いてこなかったような新しい動きがもっと出てくるに違いない。問題は大学としてどのようにそれを支援できるかだ。何かしらの仕組みをトップダウンで完全に用意してしまうことが正解ではないだろう。う〜ん、難しい問題だ。継続検討するのみ。

Friday, September 26, 2003
Posted by Masao @ 8:48 AM

『柿原ゼミ』

商学部の来年度3年生(現2年生)を対象にした研究演習(ゼミ)選考のシーズンとなった。当方のゼミは来年度からスタートする新しいゼミなので、当然ながら僕自身のゼミ生の選考も初体験。どんな学生さんが興味をもってくれるんだろうかと期待と不安が入り混じった心境。

今回設定したゼミのテーマは「eビジネスとネットワーク経済」。初年度なのでひとまず思いっきりテーマを広くとってみた。つまるところ、ITと経営・経済のかかわりに関することならなんでもあり。それでも、PCとかインターネットとかにまったく馴染みのない人にはとっつきにくいかもしれないかな(ITに詳しくなくても全然OKなんだけどね)。けど、IT問題に特化したゼミは他にはないみたいだから、ゼミとしての差別性はあるんじゃないかなと。ひとまず今回はこれで様子見でいこうと思う。

新しいこと/もの好きの現2年生の人、募集の詳細をよく読んで、どしどしエントリーしてください(ただし10/2以降ね)。お待ちしています。

Wednesday, September 10, 2003
Posted by Masao @ 7:07 PM

『東京滞在記』

先月末2週連続で2組の友人の結婚式が東京であったので、それに合わせて2週間ほど東京に滞在して、いくつかの研究会に出たり、以前から会いたいと思っていた人に会ってきた。

ハワード・ラインゴールドの新刊「スマートモブズ」の日本語版刊行記念ワークショップはちょっと期待ハズレだった。もともとこの本は学術書ではないので、良くも悪くも大味な議論を展開しているのだが、今回のワークショップではもうちょっとそれをつっこんだ議論をハワードがしてくれるのだと期待していた。けど、ハワードのプレゼンは本の内容をサラッとなぞっただけでかなり拍子抜けした。それに続いた日本側の研究者たちによるパネル討論も議論が発散してしまい、なんだか焦点のぼけた内容だった。まぁ、それだけ僕が言うところの「ハイパー・モバイル社会」にまつわる問題群が巨大だという証拠かなと勝手に納得しておいた。

このワークショップにパネリストとして参加されていた慶應大学の國領二郎先生にはその数日後に時間を割いてもらってお話しすることができた。國領先生は文句なしに日本の経営情報システム論研究のリーディングリサーチャーだが、とっても物腰柔らかで丁寧な対応をして頂いた。さらには、彼が主査をしている日経デジタルコア主催の「トレーサビリティ研究会」にも誘って頂き、とても興味深い話を聞かせてもらった。

以前からお世話になっている横浜国立大学の竹田陽子先生にも久しぶりにご挨拶に伺った。竹田先生は國領先生の一番弟子で、企業の情報技術の導入戦略に関する極めて興味深い研究を続けている。それまでまったく面識が無かったにも関わらず、僕がイギリスに留学しているときから非常にお世話になっている。今回もたくさんの有益な情報や資料を頂いた。感謝感謝。

企業関係では、化粧品のユーザー評価サイト「@cosme(アット・コスメ)」を運営している株式会社アイスタイルのCEO吉松徹郎さんにお目にかかった。@cosmeは最近盛り上がってきているネットコミュニティ研究において必ずといってよいほどケーススタディとして扱われるサイト。吉松さんには以前から会いたいと思っていたところ、なんとこの会社が僕の親族の会社が入っているビルに同じくオフィスを構えているいることを最近知り、早速コンタクトをとらせてもらって今回いろいろとお話聞かせてもらったという次第。僕と同じ歳ぐらいにも関わらず、バリバリと事業を展開しているパワーを彼の穏やかな話しぶりの中に感じた。さらには、この吉松さん、関学商学部における僕の同僚の井上哲浩先生とかなり以前から面識があると聞き、さらにビックリ。

その他にも何人かの興味深い人にお会いすることができ、なかなか充実した2週間だった。

© Masao Kakihara 2003
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