- 2008-10-11 (土)
- Research
イギリスのThe Times紙が出している毎年恒例の“Times Higher Education”のWorld University Ranking 2008が発表になりました。
今年もランキングトップは、Harvard Universityで、調査開始後初めて5年連続トップとなったそうです。トップ20校の国別分布は、アメリカ13校、イギリス4校、オーストラリア1校、カナダ1校、そして日本(東京大学)1校となっており、英米の優位は相変わらずです。
評価指標は、(1)大学関係者の相互評価、(2)企業採用担当者の評価、(3)学生数/教員数のスコア、(4)教員1人当たりの論文引用回数、(5)教員の国際性のスコア、(6)学生の国際性のスコア、をもとにした総合評価となっています。日本の大学のランキング最高位の東京大学(19位)ですら、教員や学生の国際性の評価は極めて低く、この国際性の要素は日本の大学には厳しい評価基準ですね。
今年、ノーベル物理学賞と化学賞を日本人研究者が受賞するという明るいニュースが流れましたが、物理学賞の南部先生と化学賞の下村先生は研究生活の大部分をアメリカで過ごし、南部先生はアメリカ国籍まで取得されているとのことです。
こうした日本の頭脳の海外流出は半世紀も前から問題視されてきましたが、この2008年に至っても日本の大学の国際化が極めて遅れているという実態が、今回Times紙の発表で再確認されたという気がします。
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Comments:3
- takuya 08-10-11 (土)
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kakihara さん、ごぶさたしています。
元記事ページ周辺には評価項目の定義が見つけられなかったんだけれど、この「国際性」って(日本語にしてしまうとちょっとあぶない気がするけれど)何ですか?たんに色々な国から来ている、(卒業生が)色々な国に出ていっているということ? 実際、McGill 大学の学長は、「卒業生は180カ国に散っていて、現役学生出身地は160カ国におよぶ」と言っているようですが。
- kakihara 08-10-11 (土)
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> takuyaさん
こちらこそご無沙汰しております。お変わりありませんか。
確かに、元記事には指標の定義が見つからず(どこかには書いてあると思うのですが)、関連記事の文脈から判断するに、その国以外の国籍の教員や学生の比率ということではないかと思います。
しかし、この「国際性」というのをこう定義されてしまうと、英語を母国語する国の大学には教員も学生も集まりやすいのは自明の理であり、そもそも英米豪加などの国の大学がランキング上も有利に出てくるのは当然といえば当然です。その中で、トップ20に英語圏以外の国の大学として唯一入った東京大学は、より高く評価すべきとも言えますね。 - takuya 08-10-11 (土)
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ええ。問題は世界中のちょっとまともな奴が英語はできる、というか英語しかできない、という状況だと思います。どうにも変えるのが難しい状況ですが。当然、英語圏の大学は「国際的」になる。逆に、日本語で「国際的」=英語ができる(その「できる」の中身も問題ですが)、という、非常に矮小で歪んだ等式が成立し流通してしまっているのが、なんとも情けない限りです。英語圏の連中が言う international には、手前勝手な概念とは言え、そういう「意味」はないわけで。
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